◆お稽古のお菓子◆

2012年9月8日

”やきもち” ”春秋” ”水戸の梅” ”菊花せんべい” ”会津葵”

2012.9.8 葵屋やきもち総本舗 ”やきもち”


全国菓子博名誉総裁賞、全日本和菓子展日本銘菓大賞受領、
上賀茂名物葵屋本舗の”やきもち”です。
良質な滋賀県江州米から作った餅で、北海道産小豆で作る自家製つぶ餡を包んだやきもちで、
上賀茂神社でも御使用しているお品だそうです。

上賀茂神社の神紋 「 双葉葵 」
にちなみ
"やきもち"の正式名称は 『 葵餅 』 ( あおいもち ) と言い、
上賀茂神社前の神馬堂葵屋やきもち本舗で売られているそうです。

焼き立てが一番なのだと思いますが、素朴な味わい、京雅やかでないお菓子。
とっても抹茶と相性が良かったです。

お味は白餅とよもぎの二種類。
葵屋やきもち総本舗

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2012.9.8 彩雲堂春秋


 
水の都松江は、京都、金沢と並んで茶処菓子処として有名です。
美しい菓子はよそ行きのものではなく毎日のお菓子として日常で楽しまれているもので、
松江ではのんびりとお茶を楽しむ時間が大切にされているといいます。

松江と和菓子の関係を深めている理由は、
松江藩七代藩主・松平出羽守治郷(不昧:ふまい)公の存在です。
不昧公は自ら不昧流という茶道を完成させ、茶会で使われた和菓子の数々は、
「不昧公好み」として現代に受け継がれているのだそうです。

松江のお茶消費量は静岡に次いで2位、全国平均の約5倍、
一世帯あたりの和菓子購入量日本一、全国平均の1.5倍とも言われているそうですから筋金入りです。


そんな出雲の国の彩雲堂さんの今回いただいたお菓子は、
柚子と小豆を寒天で封じ込めた錦玉(きんぎょく)です。
”春秋”

じゃりじゃりとする食感はあくまで品が良く、甘さも硬さもあんばいがよろしいです。
柚子は、香りがふんわりと鼻腔に抜けます。
気に入りました。

以前”彩文”をいただいたことがありますが、こちらも香りよく美味しいお品だったと記憶しております。
”彩文”

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2012.9.8 水戸亀じるし水戸の梅


 
 今年の暑さに梅干しには大変助けられました。
大量に汗をかいた時、梅はさわやかに口の中に広がります。
この銘菓を見つけた時は、茶の湯のお席にはいかがなものか?との思いもよぎりましたが、
買わずにはいられませんでした。

白あんを求肥で包み、さらに蜜付けの赤紫蘇の葉でくるんだお菓子。
白あんは自家製、紫蘇は国産を使用しているといいます。
梅の香りが口いっぱいに広がり、ワタシ的には、茶の湯にアリのお品でした。

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2012.9.8 諸江屋”菊花せんべい


 
 9月9日は重陽の節句。
菊の節句で長寿を祈る日です。
平安の時代、宮中では菊を飾って鑑賞したり、盃に菊の花びらを浮かべてお酒を飲んだり、
詩歌を詠みあったりと雅に過ごしたそうです。
そのお菓子として選抜されていた中にこれを見つけて小躍りしてしまいました。
なんて、可愛いんでしょう。
今はまだ、ひまわりをイメージしてしまいますが、秋の花でもある菊です。

このお菓子は菊に宿る不老延命の伝説により仕上げてあるといいます。
山川の菊のした水
いかなれは流れて人の
老をせくらん(新古今和歌集七一七番)

ほんのり生姜を利かせクチナシで色をつけた砂糖でアイシングされた麩焼きせんべい。
ビジュアル的にとても素敵なお菓子でした。

諸江屋さん、金沢では有名な落雁屋さんです。

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2012.9.8 会津葵”会津葵””江戸葵”


 
 高島屋で開催されていた民芸展にこちらのカフェが出店されていて、
お店の名前にもなっている餡の入ったカステラに惹かれてしまいました。
山国会津と南蛮文化は、キリシタン大名蒲生氏郷と
会津人参貿易を一手に引き受けていた長崎の豪商足立仁十郎によりもたされたのだそうです。

1962年に科学技術庁長官から創意工夫功労賞を受賞したというお品。
カステラというよりは、スポンジケーキのようでした。

”江戸葵”は、家康公御朱印を刻した、桃、林檎などのフルーツ入りパンプキン餡カステラ。
ワタシ、こちら、とても気に入りました。

以前、こちらの縁起菓子”小法師”をいただいたことがありました。
転んでも起き上がる起き上がり小法師を型どったこのお菓子、東日本を支援しています。
”小法師”

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