炉・薄茶特殊点前(筒茶碗)
●筒茶碗は酷寒の時季(1月~2月)に使用する茶碗で、濃茶には用いず薄茶のみのものです。

薄茶点前にかかる前の準備

準備
・筒状になった深い茶碗で、水屋でお湯を入れて温めておき、持ち出す直前に湯を捨て、茶巾、茶筅、茶杓と仕組み、茶室に持ち出します。(かなり深い茶碗の場合は、横からにぎる様に扱っても良い)

特徴 
・茶筅通し、お茶を点てるお仕舞いの茶筅通しの時、茶碗をかたむける。
・筒茶碗に絞った状態で茶巾を(絞り茶巾)耳2つ出して、左横に立てかけて茶杓、茶筅を仕込む。


●  菓子器はその前に正客の前に出しておく。


点前

1 襖を開け、一礼し、水指を運ぶ。

2 棗、茶碗を置き合わす。

3 建水を持ち席入りし、茶道口を閉める。

4 柄杓を取り構え、蓋置きを置く。

5 柄杓を置く。

6 建水をあげ、居ずまいを正す。

7 茶碗を身体の中心に置く。

8 棗を茶碗と膝の間に置く。

9 帛紗を捌く。

10 棗を清め水指と炉縁の中心に置く。

11 茶杓を清め棗の上に置く。


12 茶筅を取り、棗の右に置く。


13 茶碗を手前にひく。

14 帛紗をはさんだまま柄杓を取り、釜の蓋を帛紗を乗せ取り、蓋置きにのせる。


15 帛紗を膝左横に仮置きし、

16 絞った状態の茶巾を釜の蓋の上に置く。(耳が左)


17  お湯を茶碗に入れ、茶筅をとり茶碗を置いたまま茶筅を入れコツン。
  一度打ちで茶碗にあずけ、湯は捨てず茶碗を温めておく。


18  茶巾をを取りたたみ直し、蓋上に置く。


19  茶碗をかたむけ、茶筅を二度打ちの茶筅通しをする。

20  湯を建水にあけ、

21  茶巾を取り茶碗に入れ、人指し指と中指でつまむように持ち直し、見込みを「い」 と 「り」とふく。

22  茶巾を見込みに置き、福だめを右手人指し指と中指でつまむようにとって、茶碗にかけ、茶碗を三回半回しながらふく。

23  茶巾で茶碗を持ったまま、膝前におき、茶巾を抜く。

24  左手にのせ茶巾をたたみ直し、蓋の上に置く。

25  茶杓を取り、菓子をすすめる。


26  棗を取り茶碗上で茶をすくう。


27  蓋をし、元に戻す。

28  水指の蓋を二手で開け立てかける。


29  柄杓を持ち、湯を汲み、茶碗に適量注ぎ、残りを返す。

30   茶を点てる。

31   掌で2回回し、蓋置きの横に出す。

32   客の一口で帛紗を腰につける。

33   返った茶碗を膝正面に置く。

34   湯を汲み茶碗に入れ、建水にあける。


35  「おしまい」の挨拶があれば、受け、茶碗を置き、挨拶する。

36   水指から柄杓で水を汲み、茶碗に入れ、茶碗をかたむけ茶筅通しをする。

37  茶筅を置き、建水に水をあけ、茶巾を取って茶碗に入れ茶筅も入れる。

38  茶杓を取り、建水をひく。


39  帛紗を捌き茶杓を清め、茶碗にふせて置く。

40  帛紗の茶粉を払い腰につける。

41  棗をおきあわせる。

42  茶碗をおきあわせる。

43  釜から柄杓をとり、水指の水を汲み、釜にさす。

44  柄杓を向かえにいき構える。

45  釜の蓋を取り、少しきって閉め、柄杓を蓋置きに置く。

46  水指の蓋を閉める。正客から「お道具拝見」の挨拶があれば、受ける。

47  柄杓を建水の上に合を落としてかける。

48  蓋置きを掌にのせ水指正面に向きを変える。


49  蓋置きを建水の後ろに置く。

50  茶碗と取り、勝手付きに置く。

51  棗を取り掌にのせて、客付きに回り置く。

52  帛紗を捌き、棗を清める。

53  帛紗を膝前に置き、掌の上で回し、客付きに置き、帛紗をつける。

54   勝手付きに向き、茶杓を取り、居前に回る。

55   右手に持ち替え棗の横に出す。

56  柄杓を取り、右手で起こし、節まですすめ蓋置きを持つ。

57  左手で建水を持ち建水回りで立ち、茶道口に座り、建水、蓋置き、柄杓の順に置く。

58   ふすまを開け柄杓、蓋置き、建水を持ち茶道口を出る。

59   再び席に入り茶碗を掌にのせ、茶道口に向かう。

60   続いて水指を持ち下がり、襖を閉め拝見物が返るのを待つ。

61   返ったら、襖を開け席に入り、問いに答える。

62   棗を取り左掌にのせ、茶杓を右手で持ち茶道口に下がり座る。茶杓、棗を建付側に置き、一礼し襖を閉める。


◆お稽古の手引き◆ 

●客の心得●
●割り稽古●




裏千家点前の目次のページに戻る



HOME

フッターイメージ