足元美人といわれるように、着物は、白い足袋をはくので洋服以上に足元が注目されます。
お出かけの時、特にお茶会に伺う時は、換え足袋を持参するか、足袋カバーを履くなどの注意が必要かと思います。
足袋はサイズに合ったぴったりのものか、きつめのものを履くのが、粋であると言われていますが、きつ過ぎるのは、履物が合わない時などの苦痛と同じと、適当なゆるみのあるものを履いています。
■ サイズ選びのポイント ■
普段履いている靴が、どのメーカーの靴でも同じサイズでも大丈夫という方は、
⇒靴と同じサイズの足袋から試すのが、良いかと思います。
メーカーによってはゆるい場合もあったり、少し足が遊ぶくらいの靴が好きという方は、
⇒靴よりもワンサイズ小さいものから試すのが、良いかと思います。
同じサイズなのに、メーカーによっては履けないことがあったり、幅広や甲高できつく感じたり、きつすぎて、靴擦れを起こした経験ある方は、。
⇒楽に履ける靴と同じサイズから試すのが、良いかと思います。
■ こはぜについて ■
よく「正装は、5枚こはぜ。遊び着は、4枚こはぜ」 などと言いますが、足首(ふくらはぎ)が見えやすいか、見えにくいかで大まかに分けているようです。
また、地域性によっても「好み」というものがあって、「関東の4枚こはぜ・関西の5枚こはぜ」などとも言われています。
明確なルールはないので、実際に本人が履きやすいかどうかで、選べば良いのではないかと思います。
5枚こはぜ…正装の時。踊りや茶道をされている方。
⇒フォーマル(結婚式・成人式)などの席は、椅子に座って写真を撮ったりする機会が多いですね。
また、踊りやお茶は、立ち座りの動作が多くなります。すると、足首やふくらはぎが見えることが多いのです。
などということを解消するために、少しでも足袋の高さが高い方がそよいとの理由で、5枚こはぜが好まれる傾向にあるようです。
4枚こはぜ…普段着。お仕事で着物を着る方に。
⇒そういう所作を他人に見られにくい又は気にしなくてもよい場合や、動き回るのがお仕事などの場合は、足首がしまらない方が楽かもしれません。
経験則で言うならば、お茶のお稽古は正座が基本なので、しめつけられ、つらく感じられる時間が経過するとやってくるので、ワタシは4枚を履いています。
こはぜの枚数を気にするよりも、履いた時に、自分の足にフィットしているかが、ポイントかと思います。
■ 足袋のお洗濯 ■
足袋は、とても汚れます。
そして、その汚れは目立ちます。
特に正座した時に、汚れが目に付きます。
裏は勿論ですが、親指の部分がもっとも汚れます。
最初のうちは、どうしてこんなに汚れるのかと、落ち込みました。
我が家はそんなに汚いのかと!

ですから足袋は、洗濯固形石鹸と洗濯板を使って、ごしごしと手洗いします。
特に汚れた部分は、洗濯ブラシを用います。
これをよくすすいで軽く脱水するか、時には、他のものと一緒に洗濯機にお任せして、形を整え干すだけで、最近は、アイロンも当てていません。
茶道では、お茶碗を拭く時に用いる茶巾というものがあります。
「水と湯と茶巾、茶筅に箸、楊枝、柄杓と心、あたらしきよし」
という言葉がありますが、
新年やお茶会の時などは、新しいものを用意します。
普段用なら、履き捨てるつもりで、お安いものでいいのかしら。そう思っています。
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