◆お稽古のお菓子◆

2010年11月28日

”亥の子餅” ”ゆず餅”

2010.11.28 仙太郎 ”亥の子餅”

美味しさでは定評のある仙太郎さん。
本来なら、この”亥の子餅”、旧暦の亥の刻(午後十時頃)に食し、
無病息災を願い、子孫繁栄を祈るという行事のために存在する和菓子です。

11月の最初の亥の日をそう決めて、頂くというふうにしてしまうのは、いかがなものかと、
有り難いアンチテーゼを仙太郎さんはしてくださいました。
そのおかげで普通ならば、もう店頭から消えているはずなのに、
遅くなったお稽古の日のお茶室に登場することができました。
それについてのウンチクはブログの方に記してみましたので、
興味のある方はご覧になってみてください。

『玄猪(げんちょ)』 『厳重(げんじゅう)』 とも呼ばれている”亥の子餅”は、
炉開きの菓子としても欠かせないものです。
多産であることにあやかって、猪は、子孫繁栄の願いがこめられていますが、
その他に火伏せの神として知られる愛宕神社の使いであるため、
亥の日には、炬燵や火鉢に火を入れる日とされ、開炉の菓子に使われるようになったといいます。

地域によって様々な餅が作られているそうですが、仙太郎さんの”亥の子餅”は、
漉し餡を茹で小豆を搗き混ぜた餅で包み、猪を意匠化するために焼印を施してあります。
姿よし、味もよし。印象的な亥の子餅でした。


♪ブログ♪



2010.11.28 ふるや古賀音庵 ”ゆず餅”


ふるや古賀音庵さんは、ごま団子が有名なお店です。
その名は”古賀音だんご”。
店名が使われているあたり、店の看板商品といえるのでしょうね。

贅沢に入っている黒ゴマと和三盆にお団子がかくれています。
箱にたくさん残ってしまったごまは、胡麻和えなどにお使いくださいと、
そんな説明書きがあったように思います。

幡ヶ谷にある本店は商店街の中にある、地元の和菓子屋さんという風情ですが、
大ブレイクし、その後、東京、神奈川のデパ地下に随分と出店されました。

リニューアルした銀座三越にもあって、そちらでは、今回頂いた上生菓子の販売もされています。
季節のお菓子は,
春夏秋冬の展開で、月変わりで一つずつ作られているのでしょうか?
たくさんではないようです。
それは、量より質で勝負という表れなのかもという感じがいたします。

丁寧に作られています。
白いんげん豆の柚子餡は、薫り高く、
ヘタに見立てた青えんどう豆も美味しく炊いてあります。
材料名の中には、洋酒の文字もあります。
餡の中に入っていたのでしょうか?不明です。
お餅は鮮やかな黄色で、氷餅がまぶしてあって優しい感じがいたします。

柚子は、12月の冬至にはなくてはならないものですが、
お料理やお菓子でも上品なアクセントになります。
日本らしさを演出する素材といえますね。

 




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