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柚子の闘病日記・no41


6月2日火曜日
 昨日と同じ、ベッドは血だらけだった。
朝のお散歩、家の前でオシッコを済ませた後は、ほとんどがバギーだった。

家の近くで、ミーコちゃんのパパに会った。パパの連れが二頭から三頭に増えていた。
ミーコちゃんは教育がいいので、ノーリードでいつも歩いている。
貰い手がみつかるまで預かって、パパのコになったアキちゃんの他にアメリカンコッカーのコがいた。

また、貰い手がみつかるまであずかるんだそうだ。犬好きを超えた心優しい方だ。
柚子がバギーに乗っている姿を見て「もう歩かないの?」そう聞いた。
greが癌で目が見えなくなったことを告白した。

昨日の夕方の散歩で、菊ちゃんと夢ちゃんのママに柚子の目の腫れを指摘された。
その後すぐ、ショーンちゃんとサリーちゃんのママに会った。
なんとなく、柚子の顔の変化に触れないようにしているという感じがした。
もう告白したほうが楽なのかもしれない。

視力はほとんど失われているように感じる。
昼の散歩に公園に連れて行ったが、今日は、一歩も自分から前に進もうとしなかった。
怖いのだ。
でも、このままだと足が弱ってしまう。仕方ないのか?

先々代チャイカは老衰で、後ろ足が弱ってしまって、約二年間、寝たきりだった。
仕事に出ても寝返りをさせに家に戻ったりしていた。
最後は仕方のないことなのだ。

でも柚子の場合は少し違う。
身体を癌が蝕んでいるのだから…。
仕方ないのか?
バギーや抱っこで外に連れ出してあげれることだけでも良しとするか。

今日の変化。目が開かない。少し辛そう。仁王立ちになっていることがある。
そしてこんな日、具合の悪さが私に伝染する。身体がだる重だ。

2時、荒い息遣いにびっくりして柚子を見る。口を開けてハァハァといっていた。
水を飲ませた。勢いよく飲む。
その様子に甚兵衛が逝ってしまった時のことを思い出す。
ハァハァと呼吸が荒くなり逝ってしまった。
不安になる。

一瞬目を離したら、今度は、マットの上に敷いてあるタオルを前足でカリカリしていた。
癌疼痛か?
そう思って視線をマットに移すと、大きなシミ。
粗相していた。

また、途端に不安になる。
カバーとタオルを換え、しばらくそばにいて撫でていた。

greに連絡しようか?
まもなく強制的に身体を横にし、撫でていたら落ち着いた。

粗相したタオルを洗いながら、甚兵衛の時も粗相した後片付けをしながらベッドに寝かせて様子を見ていたなぁ。と、思い出す。

だいじょうぶ、落ち着いた。

夕方の散歩はどうしようかと考えていた。
ごはんの食いつき加減で決めることにした。

積極的に食べた。
やっぱり、この食欲、何かが麻痺しているようにも感じられた。

お散歩は抱っこして、3頭で行くことにした。
家を出てすぐのところで降ろすが用を足してくれず、では、先でと、わざわざ芝生の公園まで行くがダメだった。

途中、目をつぶったままの柚子を見て、「寝ているのかしら」と聞いた犬連れの方がいた。
告白した。
「目が見えないんです。癌で…。」と、隠しているより楽な気がした。

けれど、それからも、犬を散歩している方に会えば、甘夏がご挨拶することもあって、説明しなければならなかった。
「目が見えないんです」それだけいうことにした。

結局、家の前まで来て、また抱っこの手から降ろしてみたが、オシッコもウンチもしなかった。
それも不安要素だったけれど、とにかく目は開かず、口からの出血は多く、鼻粘液は両鼻から真っ黒なものが頻繁に出ていたので gre にメールした。

メール・私:柚子、ちょっと具合悪いです。

メール・gre:どんな感じですか?早く帰るようにします。

リターンをしようと思っているとすぐにコールが鳴る。
greは獣医に連れて行くことを提案するが、私自身は、もうすることがないと言われている病院に連れて行っても何か特別な処置があるわけではないし、移動やら、病院にいるということが、不安感を与えることを思ったら、何が起ころうとこのまま家で看てやりたい。そう伝えた。

癌細胞の自壊のせいだろうか?
癌疼痛なのだろうか??
辛そうだった。

夜、オシッコに連れ出すが、してくれず…。
粗相のことも考えて、オムツをしようということになり、それも用意がないので、柚子の洋服を反対に穿かせ、パッドをし、だぶついているところは、ゴムで止めるという一時的な措置をとった。

不安な夜。


  

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