本文へジャンプ

柚子の闘病日記・no45


6月9日火曜日
 カメラが壊れた。その修理に出かけることにした。
したいことは山盛りあった。
でも自分の中で外出は2時間と決めていた。

新宿で、できる用事のいくつかをクリアし、1時半に帰宅した。
かぼす、甘夏の熱烈歓迎。柚子の姿はそこにはない。
目が見えなくなって、「お帰り」の挨拶がなくなった。寂しい…。

バルコニー前の特等席にもいなかった。一抹の不安。

greにお世話を頼んで出かけた日曜日。
夕方帰宅した時、柚子は甘夏が移動用に使っていたケージに入れられていた。
不安気な様子で可哀想だった。

だから今日は、普段通りにして出かけた。
出かけた時、ぐっすりとマットの上で眠っていた。

帰りが遅いので近所へ行く買い物ではないことに気づいて不安になったのか、見えない目で移動したようだった。
その形跡は、床を汚していた口腔内から出ている分泌液でわかった。

「柚子ぅ~、ただいま~」そう言うと、尻尾をふっていた。
最近はこういう態度をとることも少なくなったので、嬉しかった。

このところ、日中はもちろんだがこの分泌液が、口から頻繁に流れ出している。
ベッドカバーにはたくさんの茶色の染みができている。
そしてこれは、以前の出血とは違うようで、洗濯板でごしごしこすっても落ちない。

最初の頃は、出血が口中で時間の経過とともに変化しているのかと思っていたが、どうやら違うよう。内臓の癌の自壊か?
レバーのドリップのようだ。

最近は、これが鼻粘液が出るのと同じくらい頻繁なので、水のボウルをいくつか用意して、見えない目の前に持っていき、水を飲ませながらうがいを促す。
肉を茹でた時のカスのようなものがたくさん浮かぶ。

食事前はこの口ゆすぎ、あるいは、頭の大きな麺棒で口を綺麗にしてやる。
目やにも凄い。膿のようである。洗浄液と目薬で取る。

眠りが深いので、夕食前は、この2つのことをして目覚ましする。

無理強いは負担になるだけなのだと思う。
けれどお散歩だけは、置いて出るより三頭で行ってあげるほうがいいのではと思っている。
でも、本当は違うのかもしれない…。

柚子だけの特別待遇、どこかへ連れて行くだのなんてことは、止めた。
きっと、疲労を募らせるだけ、今はそう思う。
目が見えなくなって、歩くなんてことはほどんどなくなってしまったから、散歩中はずーと抱っこ。

かぼす、甘夏は柚子のペースにあわせることも必要なくなったから、ストレスもなくなってきたのかなと思っている。
ちょっと前、2回目の散歩は、柚子に合わせて散歩することが、ストレスになるんじゃないかと別に行ってあげていたが、それもなしにした。

3頭で散歩中、途中、鼻粘液が出て、取る作業がある。
その時は、かぼすと甘夏は、そばでじっとしてイイコで待っていてくれる。
柚子の変化に、このコ達も気づいているんだろうな。


6月11日木曜日
 朝、雨が降っていた。
雨の日は柚子の様子が後退するのでなんだか心配だった。
カメラ修理が完了する日だったのでで、外出しようかどうしようか迷っていた。
時間も経過していた。

昼くらいに止むと言っていた雨は、甘夏、かぼすの散歩の時まだ降っていた。
知らずに出てしっぽり濡れた。

柚子ひとりを、色々なところに連れて行ったけれどは、なかなか用を足してくれなかった。
仕方なく、家の近くの駐輪場で、リードを外し、様子をみた。
しばらくすると、自転車にぶつかりながら動きまわり、とても狭いところでウンチした。
安心した。

帰ると、爆睡。
出かけることにした。

カメラを引き取りに新宿へ出、その後、表参道に向かった。
久しぶり。紀ノ国屋は新しいビルになっていた。
目的の菓匠菊家さんまで、結構な距離だった。
雨があがったのが何よりだった。
お菓子を買ったり、表参道をちょっぴり歩いたことが、嬉しく幸せだった。
しばらくぶりのお出かけ、嫌いじゃないんだなと、実感した。

家に戻る。
柚子は変化なく、よく眠っていたようだった。
かぼすの熱烈歓迎を受けた後、柚子のところへ行くと、尻尾をぱたり。
反応あり。

雨があがり、夕方みんなで散歩へ。
サリーちゃん軍団に遭う。
何日か前に柚子が癌であることを告白していたので、気の毒がられた会話の流れで、いつ位からだったのかを話してしまう。
言ってしまえば気が楽だったが、柚子には可哀想なことだったのかもしれない。
でも、余命2ヶ月といわれたのに、倍以上頑張っている柚子の顔の変化に、納得して欲しい思いが私の心の中に潜んでいたのは否めない。
私自身が、救われたい気持ちも働いたかもしれない。

2日ぶりに訪れた義母のところでのおやつ、柚子はNG。
ボウルの水は4回変えた。血だらけだった。


  

HOME

フッターイメージ