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柚子の闘病日記・no61


7月18日土曜日
 午前10時10分、柚子、永眠。


 ベッドの上、今朝も柚子は、起き上がる様子はなかったけれど、みんなで散歩に出た。
家から出てすぐのところで降ろした。
随分とそこにいてオシッコするのを待った。
あまりにその時間が長かったので、先に行ったgreが、かぼすと甘夏と戻ってきた。
10分くらいはそこにいたのか?
オシッコはしてくれなかった。

足取りは弱弱しく、具合は良さそうではなかった。
ここでだめなら芝生の場所へ行ってと、その公園へ向かった。
時間はかかったけれど、した。
鼻先を植木に突っ込み、足は崩れるようだった。

前足の第一関節がまがり、思うように足裏を地面につけない、そういう感じだった。
ウンチは、4日間出ていなかった。

散歩から戻って朝食までは、ぐったりとして眠っていた。
ごはんを食べさせようとテーブル上にあるマットまで運ぶ時、首がすわっていなかった。
でも、ミキサーにかけた昨日のお夕飯のステーキ入りドッグフード、エンシュア、全て食べてくれた。

食べたというよりは、私がシリンジで、むせないように喉に送りこんでいた…。

今日はgreがお休み。
かぼす、甘夏は、お出かけモード。
でも柚子の様子から、近くを一緒に連れて出るくらいかしら。そんなふうに思っていた。

普通に掃除を始めた。
お掃除の前はブラッシング。
柚子は、されるがままだったけれど、優しくしてあげた。

反応はあった。
でも、ほっといて…。
そんな意思表示だったのかもしれない。

すべての雑用が終って、洗顔をしている時、greが私を呼んだ。
鼻粘液を取った後、起きて立ち、その場でウンチをしたよ~。
そう報告を受けた。
出たことの喜び。安心感。
「いいこだね~」そう云って再び洗面所に戻った。

そしてすぐ、に大きな声。

柚子が急変していた。

greがウンチをトイレに処分にいき、マットにいる柚子を見たら、息が浅くなっていたという。

greが抱きかかえる柚子に、息を送り込んだ。
だめだった。
すでに舌が白くなっていた。
ぐったりしていた。

今週の火曜日、呼吸がおかしくなって痙攣のようなものを起こした時とは、様子が違っていた。
「柚子、柚子」呼びかけて背中をたたいて…。
でもだめだった。

あの時と違って、頭の中は真っ白だった。

とうとう逝ってしまった。
こんな風に…。

何度もなんども、今日も生きていた。そんな朝を繰り返した。

危なかった火曜日。
5度も発作があったのに、戻ってきた。
頭の中は、このまま死んでしまったら、どうやってgreに連絡しよう、そんなことを思っていた。

そして、この一週間。
最終章かもしれないと言っておきながら、私自身は柚子が逝ってしまうなんて思ってもいなかった。

柚子は長生きしそう。そう言っていた。

これからは、かぼす、甘夏とのお散歩は無理かもしれないし、当分はオシメかもしれない。
けど、そんなでも、まだまだ、柚子との時間を思い描いていた。

柚子は、やっぱりgreのお休みの日を選んだように、旅立った。

二人に見守られて…。

きっと、そうであると、私が考えていたように。
そうすることを柚子も思っていたように…。

安らかだった。
苦しまずに逝った。
ふぅっと蝋燭の火が消えるように…。

声を出して泣いた。
柚子とは、想い出が余りにも多い。
子供の居ない私には、永遠のbabyだった。

去年、靭帯を損傷して両前足の不自由を余儀なくされ過ごした5ヶ月。
そして、2月17日、日本動物高度医療センターで悪性黒色腫という癌で余命2ヶ月を宣告されてから5ヶ月。
本当に密接に時を過ごした。
柚子とは、本当にそういう時間を過ごす運命にあったのだと強く感じる。

とにかく頑張った。
お誕生日から、今日は一ヶ月目だった。
12歳のお誕生日まで無理だと思っていた。
それなのにさらに一ヶ月も長く一緒に居られた。

昨日は、そろそろオシメにしてあげて、無理に外に出さないであげたほうがいいな。
そう考えていた。
ところが、そうすることもなく、今朝は、自力でオシッコをし、みんなと散歩に行き、ごはんまで食べた。

本当に立派だった。

逝ってしまった柚子を抱っこして呆然としている私。
greはかぼすと甘夏の散歩に行ってくれた。

また、声をあげて泣いた。

綺麗にしたあげることにした。
ティーツリーのオイルをたらしたお湯にタオルを浸し、拭いてあげた。
耳、鼻、口、おしりに脱脂綿を詰めた。
穏やかな顔だった。

それからしばらくして、どうするかを相談した。
何度か経験したことで、今までお願いしていた霊園での儀式は嫌だった。
丁寧すぎるその行為に嫌悪感や違和感を覚えていた。

こうなることがいつか来ると過ごしていた6月のある日、読売新聞にペットの火葬移動車があることを知っていた。
インターネットで検索し、いくつかgreに見てもらい、都内にある会社に依頼した。

greは明日仕事であることと、存在が近くに長くあることで、悲しみが深くなるので、今日の火葬を望んでいたけれど、私は、もうしばらくその亡骸と一緒にいたかった。
どんどん冷たくなっていくけれど、柚子を確認していたかった。

明日、greが戻れる夕方6時。自宅での火葬をお願いした。
お骨もその場でひろうことができるとのこと。

午後は、気がまぎれるかと考えてDVDを借りて観たけれど、思い出し、想いだし、涙が止まらなかった。
死後硬直した柚子を何度も何度も抱っこした。

柚子が日中使っていたベッドにいれて、寝室に連れて行き、抱えて一緒に寝た。
今夜が最後…。


  

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