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柚子の闘病日記・no63


7月21日火曜日
 昨日の海の日、柚子の遺骨をちいちゃな袋に入れて、代々木公園へ連れて行った。
昼は、精進落しに近くへうなぎを食べに行った。
greが一緒の休日だったので、日中はDVDを観て気が紛れた。

でも、今日はだめだ。
朝から、お散歩で私が手にするものがバギーでないことにも違和感を感じていた。
汚れたベッドの上の敷物の洗濯もない。

5時半に起きても、あっという間に過ぎる時間を過ごしていたのに、ひどく長く感じる朝になった。

昼のお散歩も物足りなさと、気遣う柚子がいないことに切なさを覚えた。

昨日私は義母に言った。
「柚子はね。一生涯で二度と出会うことのできない存在だった。こんなことは馬鹿げているけど、まさに一心同体。生きがいを失った気持ちなのよ」と…。

出かける前に「着替えをする部屋に柚子の写真が欲しいなぁ~」
そうgreは言って仕事に出かけた。
彼は彼なりに寂しいようだ。
亡くなった日、夜、無口になって悲しそうに横になっていた。
翌日、お隣が義母から聞いたと柚子の供養にと果物を届けてくださった。
その対応をしてくれたのだが、その時、お悔やみを言われて、お隣の奥さんの前で泣いてしまったらしい…。

朝の柚子のごはんは、彼が作っていた。
犬のことは、いの一番。
他のことは頼んでもしてくれないことが多いのに、ウチのコ達のお世話は本当によくしてくれる。
柚子のお鼻をとってあげるのも、嬉しそうに率先してやってくれた。
柚子が病気とわかってからの毎週の公園行きは、習慣になったほど…。
それくらい、犬中心に日々を過ごしてくれた。

柚子にとってgreのお膝は私のものだったし…。
greにとっても、誰が一番ということではなくて、感が良く賢くい柚子は特別な存在だったと思う。

とっておきのベストショットはなかなか見つからない。
けれど、お出かけが大好きで、その時に撮った写真は、うれし~い、たのし~いという笑顔だった。
その中の一枚を出力した。
その写真を探す時にも涙。
ワンシーン、ワンシーンを思い出すたびに涙。

亡くなる前日、具合が悪かった柚子を肩に抱き、いい子イイコしてあげたあの瞬間。
そして逝ってしまった一昨日、その一週間。
その瞬間はいまでも瞳の裏側に焼きついている。
本当に忘れられない…。

そのひとコマひとコマを思い出すたびに泣けてくる。

本当に頑張っていたんだよね、柚子。


  

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