◆お稽古のお菓子◆

2010年8月22日

”岩清水” ”葛桜”

2010.8.22 東京 千歳船橋 東宮 ”岩清水”

千歳船橋にある東宮さんは、駅から徒歩1分のすぐのところにある菓匠です。
知らない人なら、その風情に街によくある和菓子屋さんと、
季節を彩る、いわゆる名の知れたお菓子を買い求めるようなお店の印象を持つのではないかと思います。

しかし、こちらは、
お茶事の本にも紹介されるほど、茶人には名の知れたお菓子屋さんなのです。
定番のお菓子は勿論美味しいのですが、上生菓子は、職人芸の技を堪能できます。

お菓子の一つ一つに無駄がなく、華美過ぎず優雅。
見た目の美しさ、茶人を知り尽くした感のある思いやりのある菓子作り。
丁寧なお仕事をされています。

今日いただいた”岩清水”。
水の渦の意匠が、職人技が試されるという錦玉製です。
餡玉の上にはアクセントの青楓。
透明な寒天だけでは、単調になってしまうそれに、緑が目に鮮やかです。

「冷やして召し上がってください」 という言いつけを守りいただきました。
ひんやり、つるるん。

夏のお菓子は格別な思いがいたします。
和の極意ですね。

”岩清水”…岩の間から湧き出る水。

♪ブログ♪




2010.8.22 東京 千歳船橋 ”葛桜”


同じく、東宮さんの”葛桜”
薄い葛の皮に、丁寧に練り上げた餡。

”葛桜” は、夏の季語。
葛粉で作った皮であんを包み、桜の葉で巻いたまんじゅう。

餡が美味しくなければ、成り立たないお菓子ですが、
満足いくお味でした。

手作り感が桜の葉にも感じ取れ、背伸びをしない地域を意識した一品のような感じがいたしました。

こちらは、お煎茶でもほうじ茶でもよく合い、気軽な感じに召し上がっていただけますものね。


 




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