カステラで有名な、長崎【松翁軒】(しょうおうけん)さんは、長崎県長崎市にある
1681年創業の”カステラ元祖”を名乗る老舗だそうです。
なんと300余年の歴史。
そのお菓子作りにはたいへんなこだわりがあるといいます。
カステラが主な製品ですが、こちらの柿のお菓子【綾衣】は、期間限定の季節を感じるお品でした。
国内産の柿の果肉をほぐし細かく刻み、
寒天でとどめ、風味を生かすよう丁寧にあつらえた一品だそうです。
”錦繍菓”という頭文字がついています。
錦繍(きんしゅう)とは、
1、錦(にしき)と刺繍を施した織物。
2、美しい織物・衣服。「-を身にまとう」
3、美しい紅葉や花のたとえ。「-の山々」
4、美しい字句や文章のたとえ。「-を重ねた文章」
という意味で使うそうです。
季節柄、3の美しい紅葉をイメージしたということででしょうか?
「茶人の正月」とも言われる、開炉の月は、
正月と同じく、松竹梅や、松菊などお目でたいものに加え、
『柚や橙』、『柿』、『紅葉』、『銀杏』などの季節感を添えたものを、取り合わせるといいますから
このお菓子もまさにぴったりのお菓子といえるでしょう。
柿本来の甘さを生かしたつるりとした食感は、喉ごし良く、
また、口いっぱいにひろがる香りは、秋をイメージしながらいただける上品なお品でした。
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