◆お稽古のお菓子◆

2008年12月9日

末富”山茶花” 末富”木枯らし” 末富 ”雪餅”

 


2008.12.9 京都 末富 ”山茶花”

山茶花は、「垣根の垣根の曲がり角」で始まる唱歌「たき火」の
2番の歌い出しに出てくる初冬の風景を思い描く花ですね。

サザンカは日本固有種で,花は白の一重咲きでしたが,
江戸時代から品種改良が行われ,赤色系や八重咲きなど300種以上の園芸品種が作られたそうです。
北風がピープー吹く、木枯らしの花が少ない季節、
サザンカの花は華やかにそして凛として咲いています。
 
サザンカはツバキ科ツバキ属です。
そのため,「これはサザンカ?それともツバキ?」ということもありますが、
山茶花は、花びらが一枚ずつ離れて落ちます。
椿は、元からひと塊で落ちます。
首から落ちるから、武士の家に縁起が悪いと嫌われた話は良く耳にしますね。

今日いただいた末富さんの”山茶花”はいかにも京都のお菓子という、雅で優しいたたずまい。
ピンクの山茶花の花言葉は、「困難に打ち勝つ」といいますが、
その勇ましさはこのお菓子の印象にはありません。

羽二重製・白つぶ餡製。
柔らかい羽二重に、口の中でその感触を楽しむために
意図的に白粒餡を使ったのではないかという、想像をいたしました。

「たきび」
1番 2番
かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あ〜たろうか あたろうよ
きたかぜぴーぷーふいている
さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
しもやけ おててが もうかゆい
巽聖歌作詞・渡辺茂作曲




2008.12.9 京都 末富 ”木枯らし”

蕎麦薯蕷・小倉餡・白餡製。

蕎麦は師走にゆかりが深いので、蕎麦薯蕷は十二月のお菓子としてぴったりの主菓子です。
蕎麦薯蕷は季節のものだからでしょうか、山芋の香りがしました。
このお菓子は、ロールケーキのような作り方で、棹に仕上げ、切り分けているです。





2008.12.9 京都 末富 ”雪餅”
 

道明寺製・こし餡製

雪は日本の風土の彩りの象徴ですが、このお菓子は古くからあったようです。
氷餅をまぶした姿が、きらきらして美しく、道明寺で仕上げたお餅が雪のようでした。




お稽古日記 (炉)  和菓子の 目次  お稽古日記 (風炉)


◆茶道にかかわるオススメ本◆
〈茶の湯〉 〈茶道具〉
〈和菓子〉

〈着物〉


◆和菓子について◆
〈和菓子の話〉
〈和菓子の材料・粉〉
〈和菓子の材料・豆〉




  

HOME

フッターイメージ