彦根藩御用菓子司を務めた文化6(1809)年創業の菓舗。 元は糸問屋「糸屋重兵衛」でしたが、初代糸屋重兵衛の妻・ますが
夢のお告げで白髪の老翁から菓子の製法を教わり、菓子業に転じたと記録されているそうです。
また、彦根藩・井伊家御用達で、彦根藩から他家への贈答品の菓子も手掛け、
幕末の彦根の英雄・井伊直弼公がこの店の菓子「益寿糖」を腹心の
長野主膳に与えた記録も残っているそうです。
滋賀県東部にある彦根市、徳川家譜代最高の35万石を有していた
井伊家の居城彦根城は天守閣が国宝に指定されていることで有名です。
今年は彦根城築城400周年と言う事で、彦根市では様々なイベントが展開され、
そのキャラクターである【ひこにゃん】は、
3代藩主井伊直孝の招き猫のルーツとなる逸話から来ているということです。
棹もの菓子での販売で購入しましたが、
お店では一切れずつ包装した物も販売されているようです。
栗羊羹と薯蕷種の2層となっていて、
羊羹部分は彦根城の石垣、薯蕷部分は彦根の白壁の街並みを表現しているそうです。
甘すぎず、薯蕷部分は柔らかすぎず硬すぎずの食感で、
羊羹に入っている栗はしっかりとした歯ごたえでした。
薯蕷が傷みやすいということで、夏期は販売されていないそうで、
この時期にいただけるお菓子です。
原材料は小豆、栗、山芋、砂糖、小麦粉、かるかん粉、トレハロース、他
余談ですが、こちらの代表銘菓“埋もれ木”は、
安政の大獄で有名な、大老井伊直弼が、若き日を過ごした埋木舎から、名を取った
彦根を代表するお菓子で、
ニンテンドーDSソフト 「ご当地検定DS」 にも登場しているぐらい、有名だということです。
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