京都・醒ヶ井(さめがい)の地の、亀屋良長さんは、享和3年(1803年)創業の老舗です。
現在で7代目。東本願寺、嵐山法輪寺様等の神社、仏閣、茶道、華道の御用達のお店だそうです。
代表銘菓は”烏羽玉(うばたま)”という昔ながらの黒砂糖を用いたお菓子ですが、
写真の”京都”は、京都土産に人気の商品だそうです。
包装とパッケージ、そして中身の可愛らしさ。まさしく京都。
その名に恥じぬ風情という印象です。
実はこの日のお稽古、長居ができませんでした。
なので、一つだけお持ち帰りし、家でお抹茶点てていただきました。
ちょっぴり割れています。御見苦しくてごめんなさい。
半月型の干菓子です。
柔らかいおせんべいに餡が入っています。私の頂いたものは、小豆の粒餡でしたが、
原材料名に、柚子ジャム、生柿ペースト、味噌なんてありますから、それぞれが違う餡だったのでしょう。
そして、焼印が押してあります。私のは、桜でした。
他は蝶や梅、つくし。年間商品であるなら、季節ごとに違うんでしょうか?
抹茶と合いました。甘さがお茶とバランスが良いように感じました。
ねっとりとした食感でした。水飴、米飴が使われているためでしょうか?
この手のおせんべいは昔からあったものなのでしょうね。
中身は色々ですが、茶席に頻繁に登場します。古典的ですね。
こちらのお菓子ですが、洛中三銘水「醒ヶ井水(さめがいすい)」を使ったことが特徴のようです。
このお水は、かの千利休も愛した銘水なんだそうです。
包装紙にはこうあります。「京銘水から生まれる京菓子」
平成三年に社屋を新築したおりに、昭和三十七年の阪急地下鉄工事の影響で枯れていた井戸を掘り直し、
「醒ヶ井」と名付けて、再び菓子づくりに用いるようになったんだそうです。
醒ヶ井通とは、その昔、洛中三名水と謳われた「佐女牛井」の名が地名として残ったもので、
亀屋良長さんでは、水への感謝を込めて、毎年七月第一日曜日に「水祭」を開催しているそうです。
また、醒ヶ井は一般にも解放され、水を汲む人たちの姿が見られるといいいます。
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